かっこいい建物を建てれば求人に勝てるのか? ー 沢田工務店の設計士からオフィスのつくりについて

かっこいい建物を建てれば求人に勝てるのか? ー 沢田工務店の設計士からオフィスのつくりについて

デザインされたオフィス空間が流行しています。

Googleなどアメリカのテック系企業が生み出したトレンドで、すでに10年ほど前から流行っていますが、現在に至るまで勢いは衰える様子はなく、内容も千差万別で、もはや流行の域を超えているといえると思います。

「オフィスはデザインされるべきもの」になりました。

とはいえ、「デザイン=派手に飾る」というものではありませんので先にご理解ください。

設計部/山田 敦史 愛知県半田市出身
福祉施設や倉庫、事務所など、法人向けの建物設計を担当。
設計するだけではなく、実際に営業チームと連携し、打ち合わせやプレゼンにも同行するというスタイルで設計を進めていく。

テック系企業がテーマパークのような、大学のキャンパスのような空間を構えるのには理由があります。

プログラマーのようなIT系の職種は場所や服装などで縛られるのを好まず、自由であることを重視する傾向があります。

そういった人材を集めたいのであればGoogleのようなオフィス空間を作り出すのも良いでしょう。

でも、警備会社のオフィスがテーマパークのようだったら、ちょっと不安になるかもしれませんね…。

その職種にあったオフィスをデザインするということが重要です。

↑Google/イスタンブール社

大切なのは会社のアイデンティティを「オフィス空間で表現する」こと

オフィスの新築や改修はそう頻繁にできるものではありません。今っぽさだけでは表面的になってしまい、すぐに廃れてしまいます。

自分たちの持つ価値観を表現することを重視したほうが良いと思います。トレンドのアクセントはデスクライトや時計、グリーンなんかで表現しておくと、流行が廃れたときに取り替えられるので便利です。

もう一つ、オフィスを設計する際に大切なことがあります。

それはコミュニケーションを誘発することです。

業務に集中できる空間、すぐにミーティングが始められるテーブルレイアウト、雑談を誘発するようなリラックスできる空間があれば最高です。

部門間のコミュニケーションの機会が会議しかないような会社は、部門間で敵対したり、そこまでいかなくても仲が悪いなんて話はよく聞きます。

嘘みたいな話ですが、それにはオフィスのレイアウトも関係しているんです。人の親密さは距離に比例する、という調査結果もあるそうです。

オフィスはかっこういいけど雰囲気の悪い会社より、心地よいオフィス空間で雰囲気のいい会社のほうが魅力的ですよね?

山田敦史
山田敦史

WRITER

山田 敦史 設計部

娘-息子-息子の3児の父。
子どもとのステイホームで、趣味の読書はほぼ不可能な週末を過ごしています。
妻からは自分で設計した自邸のダメ出しが…日々勉強させていただいております。
設計は問題解決と価値創造といわれます。お客様と一緒に問題を定義することから始めて 建物に新たな価値を+αをするのが私の役割です。

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