トイレ改修・増築で職場環境を整える【事例紹介:半田市の解体・リサイクル工場】
半田市と碧南市の間の沿岸部には工場が集中している地域があり、鉄鋼や自動車関連産業などの製造業の工場が多くあります。
長年栄えてきた工業地域ですが、経年劣化による不備や不具合のご相談や増員による職場環境の変化で建物の機能が追いつかなくなるケースのご相談をいただくことが増えてきました。
その中で、今回はトイレに関するご相談を紹介します。
実際にご相談のあった事例
ご依頼主
【半田市】解体・リサイクル事業の企業
ご相談内容
工場の男性用トイレにある大便器を1つ増設したい。
増員により、従業員数に対し、トイレの数が足りなくなっていました。
工場という特性上、休憩時間が一定のため同じ時間帯に人が集中し、トイレに人が溢れかえってしまう状況になっていたそうです。
とくに大便器は数が1つしかなく、場合によっては休憩時間中に利用できない従業員もでていたことから、大便器の増設をご希望でした。
わたしたちの提案と過程
トイレの増設工事では、敷地や配管の関係でイメージ通りの増設ができない場合があります。
また、配管の場所によっては希望の場所に増設や移設が難しく、工事費用が増額することもあります。
そのため、事前の入念な確認が必要です。
こちらの企業は、2つある手洗い場のうち1つを潰し、小便器も含め全体のレイアウトを変更することで大便器を増設できないかというお話をいただいていました。
現地調査と検討をおこなった結果、便器の向きを工夫することにより最小限の配管工事でご希望の増設が実現可能であると分かったため、お見積もりの算出と、確実に施工に問題がないことを確認するための図面を作成しました。
こだわった部分
掃除用具入れのスペースや機能など、トイレ部分以外の機能についても、会社や工場によって必要な機能が異なります。
例えば掃除用具入れの棚がキャビネットなのか、棚板なのかなど、どこまでの機能が必要なのか入念に確認し、微調整をおこなっています。
お客様からの声
みなさまも事務所や工場のトイレでこんな問題を抱えていませんか?
実際に以下のような問題や悩みをご相談いただくケースが増えています。
トイレ周辺で起こる問題
・トイレの数が足りず、待ち時間が発生する
・女性社員が増えてきたが、元男性トイレを女性専用にしたため使い勝手が悪い
・和式トイレしかない
社員が抱えやすい不満
・女性トイレにパウダールームが欲しい
・冬に便座が冷たく利用しづらい
・男性のシルバー層が多いのに個室トイレが少ない
・設備が古く臭いが気になる
職場環境の重要なファクターであるトイレ環境
だれしも使いにくい、汚い、数が少なく利用しづらいトイレで気分が落ち込んだ経験があるのではないでしょうか?
TOTO株式会社がおこなった「オフィス水まわり意識調査」では、仕事のモチベーションに影響する場所の1位として「トイレ・化粧室」が挙げられています。この結果からもわかるように、トイレの環境は、社員のモチベーションに直結しています。
出典:「オフィス水まわり意識調査」TOTO株式会社 「業務を行う執務スペース以外でこの場所の快適性が仕事のモチベーションに影響すると思う場所は?」
また、トイレの環境は生産性にも影響します。
個数が足りず待ち時間が発生すれば、仕事効率は低下し生産性の低下につながります。
現在の従業員数のみならず、勤務時の従業員の動きや、この先の事業展開による増員を見越した個数の設定が必要不可欠です。
まとめ
トイレは生理現象のひとつです。
最近は個室を利用する男性も増えてきているなど、価値観も変わってきています。
事務所や工場を建てた当初は問題がなかったトイレも、社員数の増加や時代の変化、建物自体の劣化などから、様々な問題や不満が発生してきます。
そういった問題を想定し対処していくことが社員のモチベーションにつながり、さらには生産性の向上につながります。