愛知県半田市を基盤にしている沢田工務店が運営しており、建築から不動産の情報を発信しているメディアブログです。

台風やゲリラ豪雨での被害を想定し、水害時のBCP対策を
BCP

台風やゲリラ豪雨での被害を想定し、水害時のBCP対策を

降水量の多いゲリラ豪雨(短時間豪雨)が年々増加していることを知っていますか?

過去のデータとして1976年頃は平均229回、1990年頃は259回と年を追うごとに発生回数が増加傾向にあります。
時には80mm以上の雨が降ることもあり、床下浸水などによる水害は近年の台風や豪雨の激化により被害は大きくなっています。

天気予報のサービスを展開しているweathernewsがゲリラ豪雨に関しての内容を2022年7月5日に出しています。

ゲリラ豪雨の総発生回数は昨年比1.4倍、7月後半から増加
突発的かつ局地的に激しい雨や落雷をもたらす「ゲリラ豪雨」に対し、事前対策への意識を高め被害軽減につなげるため、「ゲリラ豪雨傾向2022」を発表しました。
7〜9月のゲリラ豪雨は、全国でおよそ90,000回発生する予想です。昨年比1.4倍、過去5年平均比1.9倍で発生回数が増える予想です。
暖かく湿った空気が流れ込みやすい西日本を中心に昨年よりも発生回数が増えて、昨年比で3倍近くとなるところもある予想です。
7月後半から9月前半にかけて発生しやすい時期が続く見込みです。
出典:weathernews ニュースより(https://jp.weathernews.com/news/40576/)

台風の発生率が高いのは7〜10月ですが、ゲリラ豪雨は台風時の雨ではありません。
台風の自然災害対策のみではなく、日常的な水害も想定して対策をする必要が出てきています。

水害による想定される被害

  • 浸水によるオフィス・工場・倉庫の設備被害
  • 住宅や通勤手段が困難になる
  • 停電、断水

などがあげられます。

物的・人的問わずさまざまな被害が考えられ、備蓄品・商品が損傷してしまったり、事業が機能しなくなってしまう可能性もあります。
知多半島は海に囲まれている地域で河川も多いため、その河川が氾濫してしまう恐れもあります。
半田市や東海市を含む、近辺の市町村は工場や物流関係の企業も多く、どの市町村をとっても水害による被害は少なからず考えられます。

そのため事業に大打撃を受けるケースもあるのですこしでも高い土地に移転を考えられる企業もあります。
ですが、水害を防ぐために高台に事業用地を見つけて移転する、ということは建物を建て直すということであり、即決断という考えにはなかなか至りません。

高台に移転したいが、土地を購入して建屋を建てる資金が無いという場合には現在の事業地でのできる範囲での対策をご紹介いたします。

企業のBCP対策

すぐに対策できるものをいくつかピックアップしました。

  • 出入口に止水版、防水扉、土嚢の設置
  • 換気口を高い位置に設置する
  • 下水道からの逆流防止措置
  • 雨水を流入させる貯水槽の設置

防水対策をする設置箇所は建物の大きさ、規模、出入り口の数などを見て考える必要があります。

まずは出入り口からの侵入を防ぐことが必要不可欠ですので、強固に対策できるものから簡易的なものまでいくつかご紹介します。

防水シャッター
シャッターとして完全に閉じてしまう防水シャッターは防水対策兼セキュリティ対策にもなります。
工事もある程度の時間が必要になるため他のものと比較すると大掛かりな設置となります。

eシート、Wタイトドア、スイング式防水板、シート式防水板
一方、簡易的なシートタイプのものや頑丈なドアのWタイトドアなどは浸水対策がすぐにできるものとなります。

このように法人・個人事業主でも水害によるBCP対策は簡単なものからでも始められるものが揃っているのが特徴です。

まとめ

異常気象や温暖化等、これからの時代は不測の事態に対して備える必要があります。 事前に準備をしておけばいざというときに被害を最小限にとどめる事もできます。
水害から企業を守り、早期に復旧する事が企業としての本来の在り方ではないでしょうか。
ご自身の会社ではどのような対策が取られているか一度振り返ると良いかもしれません。

BCP対策に対して気になる点や不明な点がございましたら当社までお気軽にご相談ください。

page-top

スクロール
© 2019 SAWADA construction All Rights Reserved.