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作業環境に潜む危険を未然に防ぐ – 側溝部の安全対策事例【事例紹介:半田市の製造業】

作業環境に潜む危険を未然に防ぐ – 側溝部の安全対策事例【事例紹介:半田市の製造業】

日頃から当たり前のように働いている環境には思いもよらない危険が待ち受けている場合があります。
それは視野に入りにくい足元など、さまざまな場所に隠れています。
特に工場や現場は従業員が通過する導線上に危険があってはなりません。
労働契約法第5条(労働者への安全への配慮)にある安全配慮義務を果たすためには、危険を予測してあらかじめ防止するという事が非常に大切になります。

今回は作業導線の安全確保の実例を一つ紹介させていただきます。

実際にご相談のあった事例

ご依頼主 半田市 製造業者様

側溝の蓋をグレーチングからコンクリートの蓋に変更したい。
製造業者様

コンクリートの蓋がはまるような側溝ではなく、側溝の内側を削ってアゴ※をつくるか、側溝ごと入れ替えないとコンクリートの蓋にすることができない状況でした。

アゴとはこの画像のような側溝のことをいいます。

コンクリートの蓋にしたい理由

  • 歩行者通路(アスファルト)の一部が地盤沈下により雨天時に大きな水たまりができてしまう。
  • 従業員の方が水溜まりを避けるため横に走っている側溝のグレーチング蓋に足を乗せたところ滑ってしまう。

地面のくぼみや穴を埋めたりして(不陸整正)アスファルトを綺麗に舗装し直すことが長期的に見ても一番安全というお考えはありましたが、再発防止のためすぐに安全対策をする必要がありました。
アスファルト舗装の場合面積が大幅になり大規模工事になるため、工期的にも費用的にもご検討いただく期間は短いものではありません。

そのため、蓋の取り換えで早急に対応しようという経緯でした。

しかしコンクリートの蓋も雨天時に歩行した場合滑ることも少なくはありません。コンクリートの蓋を変えるだけでは解決策にはなりませんでした。

そのため早急にできる安全対策を行うという点に着目してご提案に至りました。

私たちの提案内容

既設のグレーチングはノンスリップタイプで溝が入っているものでしたがそれだけでは防げなかったため、ノンスリップタイプのグレーチングよりも効果が期待できる策を考える必要がありました。

蓋を変えるとなれば、ある程度製品も限定されるため、他の方法も含めて検討しました。

既設のグレーチングに後から取り付ける製品で、株式会社伊藤様(https://itoh-anzen.com/ )の「くつ底キャッチャー」という製品が今回のお客様のお悩み解決に一番適していると判断し、この製品を提案させていただいたところ、早急に取り付けることができ、大幅な予算を確保することなく対策ができるという事で採用していただきました。

設置後足を滑らせる方は今のところ発生はしておらず、また、設置をしたことにより通過する従業員の目にも止まるようになり、従業員自身も通行する際に配慮するようになりました。
製造業者様

更なる問題解決を行うためには

今回は早急に対応するべく「くつ底キャッチャー」を導入し、今後の事故を防ぐことができました。
しかし雨天時には水が溜まる危険性や地盤沈下など地面に問題があることも多々あります。その際にはある程度の修繕や工事が必要になるため期間を設けて直す必要性があります。
状況に応じて費用が異なってくるため一概にどれくらいの費用が発生するという見積もりはできませんが想定以上の時間と金額がかかることも念頭にいれておきましょう。

いずれ訪れる大規模修繕のため修繕費は計画的に確保していくことが重要ですが、緊急的に発生する修繕や復旧も予測しておくことも、従業員の安全を確保することにおいて必要不可欠な事項になります。

沢田工務店では現状確認から行なっておりますのでお気軽にご相談ください。

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