沢田工務店とは、県会議員をしていた父の代からのお付き合いです。当時、保守的な考え方だった父に「相続」という視点から土地活用のアドバイスをし、マンション経営を始めるようにすすめてくれたのが先代の社長でした。やがて私は父から資産を引き継ぎ、約100世帯のマンションとオフィスビル1棟のオーナーに。しかし、相続したのはいいものの、最初は手元に残るお金が少なく経営にとても苦戦していました。

当時、マンションは満室に近かったにも関わらず、毎月の返済や税金の支払いが追いつかず、年金や家賃収入をすべて使ってしまっていました。せっかくマンションを建てたのに、出ていくお金が多くてまったく儲からない。その時は別の会社（大手）にマンション管理を任せていたのですが、建設をすすめてくれた沢田工務店には正直不満を持っていました。
　そんな時、「マンション経営に関するセミナーを開催するから来てほしい」とエスティネットから誘いがありました。最初は半信半疑でしたが、セミナーでマンション経営に関する話を聞き、収益率が悪いのは経営の仕方に問題があったことに気づいたんです。「まずは全物件の収支を見直してみましょう」と言われ、収支の問題点を検証していくことになりました。
その時は管理会社のアドバイスにより、空室を埋めるために家賃を下げたり大幅な修繕をしたりと、言われるがまま、収入が少なくなる経営方式をとってしまっていました。また所得税、住民税や固定資産税を分割で支払っていたのですが、特定の月に支払い額が集中。しかも税金の支払日と家賃の入金日の関係で、タイミングによっては支払うお金をかき集めるのにかなり苦労をしていたんです。

エスティネットからのサポートで最初に改善したのは、まずはローン返済の金利を減らすことでした。銀行との間に入って交渉してもらえたことで、2％以上だった金利が1%以下に。また返済の支払日を調整してもらい、支払いの負担が目に見えて少なくなりました。こんな風に経営的な視点でアドバイスをしてくれたのは初めてだったので、「エスティネットに管理まで任せてみよう」と決意したんです。

マンションの管理に関しては、いかに商品の価値を高めて賃料を上げていくかに関するアドバイスをたくさんしてもらいました。もちろん以前のようにむやみに修繕にお金をかけるわけではないのですが、全物件を一緒に見に行って「最低限、ここを直しておきましょう」という部分的な修繕点を提案してもらえたことが良かったです。修繕費用も、エスティネットなら沢田工務店と直でやりとりできるため、他社の管理会社のように手数料がかかることはありません。おかげで収益が安定し、徐々に手元に残るお金が増えてきました。マンションの管理だけでなく、全体の収支を見ているからこそのサポートだったと思います。

エスティネットと信頼関係ができたことで、今度は賃貸管理だけでなく、資産すべてに関するサポートをしてもらうことにしました。約2年間、すべての収入と支出を総ざらいしたキャッシュフロー表を作成してもらいながら、収支に関する改善点を一つひとつ検証。特に大きな部分では、それまでは個人経営だったものを賃貸業として法人化したことです。法人化する際には贈与税や不動産取得税などがかかってしまうのですが、税理士さんを交えて約5年間かけ、最も税金が少なくなる方法でサポートしてもらえました。
また、マンションの最上階に大手携帯電話会社のアンテナを設置していたのですが、その賃料の値上げ交渉もしてもらうなど、そうした細かい部分での収支の改善もしてもらえたのも非常にうれしかったです。「ここにハンコを押してください」と言われる度に、収益が改善していくんですよ。持っている資産はそのままなのに、これほどまでに収益がアップするなんて、いかにそれまでの経営がダメだったかを痛感しましたね。エスティネットには大変感謝しています。
現在は、息子の世代に資産を引き継いでいく準備を少しずつ始めているところです。私が父から引き継いだように、資産活用は一族全体で続いていくもの。これからもエスティネットと二人三脚で続けていけたらと思っています。