賃貸住宅の設備ランキングで毎年1位に選ばれるほど人気が高い無料インターネット。
特にコロナ禍に伴い、在宅勤務（リモートワーク・テレワーク）を行う方が急増しており、インターネット設備への需要が増えています。
法人での社宅契約でも在宅勤務を想定されることもあり、設備条件で必須の所も増えてきているのが現状です。

出典：へーベルメゾン：コロナ禍での人気設備ランキングに変化！（2021年）

今回は無料インターネットを導入することによる賃貸オーナーへのメリットをお話しいたします。

メリットと見込みの効果について

入居対策・入居率の向上

マンション・アパート運営に一番力を入れるポイントが空室対策だと思います。
無料インターネット設備を導入していると、集客サイトで検索されやすくなりお問合せの増加が見込めます。

出典：SUUMOのアプリ画面より

上記画像は物件検索サイトのSUUMOの画面です。
お部屋を探す方は一度は必ずといっていいほど見るサイトだと思います。
左の画面では半田市・１R、１Kで検索しており、332件となっておりますが、右の画面ではインターネット無料を追加すると約5分の1の67件まで絞られます。
右の検索の場合、無料インターネット設備を導入していない物件は、お問い合わせの時点で候補から外れてしまいます。
お問い合わせが増えることで入居率の向上につながります。

入居者の退去防止

既存入居者の退去を防ぐことが出来るのもメリットです。
無料インターネット設備を導入すると、物件に対する入居者の満足度が上がるため、退去の防止につながります。
引越しを考えている入居者にとって、インターネット設備がある物件から無い物件への住み替えは、利便性が下がるため難しくなります。結果として引越しの検討先が少なくなり、引越しを見送るケースが多くなります。

インターネット導入時の試算

以下が管理物件で実際に無料インターネット設備を導入した事例です。
無料インターネット設備を導入をすると、オーナーの方で毎月使用料を支払うことになるので、支出は増えてしまいます。
そこで現在募集しているお部屋、今後退去するお部屋の家賃・共益費を値上げしていきます。

インターネット設備導入前の月額総計は家賃640,000円、共益費64,000円となります。

インターネット導入後は以下の通りとなります。

導入からおおよそ2年で約6万円の利益を上げることができました。
ですが、収益としては大きな額ではありません。導入の一番の目的は空室期間日数を如何に少なくするかです。
そのため、空室が増えてきた段階などで導入をするとメリットが大きく現れます。

まとめ

都心部については導入している物件が多いですがそれ以外の地域だとまだまだ根付いていないのが現状です。しかし、新築物件や築浅の物件については基本設備として導入されているので、これから導入検討される時期に近づいていると考えます。
安定した賃貸運営を年々続けていくことは大変かと思いますので、今回の記事を少しでも参考にしていただけると幸いです。