賃貸仲介スタッフ目線の、お金を掛けない空室対策【常滑市の満室事例紹介】
地元の不動産経営情報を発信するオーナーズニュースです。
今回は常滑市の物件の空室対策事例をご紹介します。
新型コロナウイルスの影響で増加した空室
現在常滑市では、新型コロナウイルスの影響で賃貸住宅の空室が非常に目立っております。新型コロナウイルス自体は落ち着きつつある半面、セントレア空港関連の雇用回復に時間がかかっており、賃貸住宅の空室の増加に影響しています。
特に単身物件の空室が目立っており、複数の部屋が何カ月も埋まらない状態の物件も多く見られます。
今回紹介する物件も、部屋が埋まらず、オーナー様がどう対策を行えば良いか分からずに苦労されていました。
今回の記事では、賃貸仲介目線の空室対策が成功し、お金をかけずに空室を埋めることができた事例をご紹介します。
4戸中3戸が空室になってしまった常滑市の物件
他社で管理をされている4戸のアパートをお持ちのオーナー様より「退去が続き困っている」と当社エスティネット常滑店にご相談いただきました。
その際、新型コロナウイルスの影響もあり4戸中3戸が空いており、すぐにでも空室対策が必要な状況でした。
周辺の競合物件との比較と分析の実施
最初に行ったことは比較と分析です。
図のような競合物件比較表を用い、物件の分析を行いました。このように競合物件との比較を可視化することで、物件の相場確認ができるほか、改善点やアピールポイントを見つけることができます。
今回の分析結果では、競合の物件数は少なく賃料は相場通りでしたので、賃料の変更は必要ないということが分かりました。
物件自体は、少しアクセスは悪いものの延べ床面積が広いので、地域の特性も配慮した結果、募集方法の工夫などお金をかけない方法で入居付けが可能だと考えました。
こちらが実際にオーナー様にご提案した際の資料です。競合物件との比較が一眼でわかるようにまとめています。
Point!比較と分析は地域の特性などのも配慮し分析を行うことが大切です
比較と分析から導き出したご提案
- インターネット上の見え方を提案
インターネット上で部屋を探すユーザーは、条件が同じであれば賃料の低い物件に注目します。また、賃料の上限額を設定して検索するユーザーもいます。
今回の物件は、家賃が駐車場代を含んだ額で設定されていたため、相場よりも高く見えてしまっていました。それだけで、物件を見てもらえなくなる可能性があるので、駐車場代を分けて掲載するご提案をしました。
下の図のとおり、駐車場料金を分けることで物件を安く見せることが可能になりました。 - 初期費用の見直し
次に行ったのが初期費用の見直しです。当物件は入居時の初期費用が相場より高く、他物件と比較されると不利な状況にありました。お客様にとって、初期費用も物件を決める上でのポイントです。もちろん、これら初回費用は物件を管理する上で必要な経費であり、空室を埋めるためとはいえ安易に費用を下げるのは得策とは言えません。
そこで、クリーニング費用などの一部項目を退去時支払いに移行しました。約5万円の費用を退去時精算に変更し、入居のハードルを下げることが出来ました。
point!退去時に費用を一部移行することによるリスクもありますので、入退去時の状況や入居者層などのヒアリングが必須です。
結果
オーナー様に上記の提案を受け入れて頂き、募集条件を変更してから約5か月後に満室にすることができました。
募集条件を変えただけでなく、オーナー様に我々を信じて頂き、密にコミュニケーションを取って進められたことが大きな成功要因です。オーナー様とは、空室の問い合わせ状況や案内時のお客様の反応、何が決め手に欠けたのかなどをこまめにやり取りし、2人3脚で対策を進めることができました。
担当者の声
一人でも多くのオーナー様と深いお付き合いができますよう、これからもコミュニケーションを密にし、地元企業として地道にやっていきます!
まとめ
現在の常滑の状況下では、空室を放っておくままでは埋めることは困難です。空室対策をご自身で行うのは難しいと感じている方も多いのではないでしょうか?
当社の仲介店スタッフは、直接お客様とお話をする立場として、オーナー様の欲しい情報を細やかにお伝えすることを大事にしています。空室対策にお悩みの方は、ぜひアドバイスさせていただきたく思いますので、お気軽に最寄りのエスティネットにお立ち寄りください。